サウスアタミブルース

梅雨入りしたはずの東海地方にて。

ログハウス周辺の緑が夏らしく映えております。昨日に引き続き晴天の今日は、空と雲と木々の明るい色合いと配置が、早くものどかな少年時代を思い起こさせます。夏本番はこれがもっと脳裏にこびりつくところまで発達するのでしょう。まだ蝉時雨が聞こえていないことを思えば、僕の青春ももっと青かったのかも知れません。はい、工事士の方の坂本です。

そう、海で遊んだ思い出だけが夏休みではありません。野球小僧は海へも行かず、肘から先だけ陽に焼けていたと桑田佳祐さんも歌います。南熱海もまた、海だけではないのです。

では何があるのか?

山があると言えども、さすがに熊はいません。

川があると言えども、もちろん鮭はいません。

観光地であると言えども、人口は減っております。

なんだか中途半端な印象の南熱海ですが、それってどうにか良いように言い換えることができないでしょうか? そして何故僕はこの町に生まれて良かったと思っているのでしょう?

うまく言えないですね。この中途半端なところが良いのですとしか……。

広く浅く色んな要素を取り入れている町? 

都会性だけはありませんが、この町にいると色んな気持ちに浸ることができる、と。

海、山、川、観光。

魚、野生動物、野菜、植物。

雪、雨、人情、坂道。

似たような町は他にもあると言われそうですが、きっと他は何かがもう少し特化しているのではないでしょうか?

あれ、特化? しかしよく考えてみると、南熱海にも特化しているものがありましたね。みかん、祭、鯵、花火。灯台下暗しというより、ないものねだりですね。飲み屋さんも良い店がいっぱいあるし、楽しい釣り堀もあるし、面白い人もいっぱいいます。

そうか、良いところをあえて隠して見せる町。

だから僕はここにいるのかも知れません。

年々暑さに弱くなっているのに、またしても夏が楽しみになるこの頃。今年は誰かを子どもに戻してあげられるような遊びを考えたいです! 

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